KKB鹿児島放送賞 「山傾斜潮風ゆれるカノコユリ」

KKB鹿児島放送賞

「山傾斜潮風ゆれるカノコユリ」

丸田 沙季 / 鹿児島純心女子中学校 三年

審査員 園田 千秋 先生

俳句のリズムで、山斜面/潮風ゆれる/カノコユリというリズムで読むのが普通なのでしょうがこの句を見ているうちに、山/斜面/潮風/ゆれるカノコユリと読みたいと思いました。山があって、山から海へつながる斜面があって斜面を渡る潮風があって、潮風にゆれるカノコユリがあるのです。どんどん一点にしぼりこんでゆくカメラワークを見ている感じがするのですが、おもしろいと感じました。伝統的な5.7.5のリズムではなく、自由なリズムで読むほうがこの俳句には似合っているようです。また、カノコユリとカタカナ表記ではなく、かのこゆりとひらがな表記にしたほうが、やわらかく揺れている感じが出ると思います。