KTS鹿児島テレビ賞 「夕暮れが海を照らして照れている」

KTS鹿児島テレビ賞

「夕暮れが海を照らして照れている」

石原 桜羽 / 里中学校 二年

審査員 園田 千秋 先生

夕暮れ(の太陽)が海に照らし、照らされた海はまるで照れているように赤く染まっている光景を想像しました。夕日も(ひょっとしたら夕焼けも)海も桜羽さんの顔も赤く照らされています。静かな赤の世界がひろがります。この「照」という言葉が俳句にリズムをうんでいるのですが、二つの「照る」には違いがあります。「海に照らす」の「照らす」は、現実の光景を表すことばです。「照れている」の「照れる」は比喩としての言葉です。赤くなっていることを表しているのだと思います。言葉の持っている力を教えてくれる俳句です。