この句を読んだとき、ふと自分が小学生の頃の夏のことを思い出しました。たしか五年生のころだったと思います。父が星座盤を持ち出して、夏の星座を説明しました。そして家の外に出て、夏の空を指差し、わし座のアルタイル・はくちょう座のデネブ・こと座のベガを順番に指しはじめたのです。その後は何度か自分ひとりでチャレンジして「夏の大三角」を見つけることができました。すっかり忘れていました。都会では明るすぎて中々観察は難しいと言われています。星空の綺麗な甑島の空との下での作品とおもいます。夜の八時～十時頃が見つけやすいと言われていますが、塩田さんは何時頃見られたのでしょう？お友達と？それとも一人で？どこで見られたのでしょうか。そんなことが次々と浮かんできた素敵な作品です。冬にも「大三角」があります。是非チャレンジしてみてください。