南国交通(株)賞 「上中下三つ合わせて甑島」

南国交通(株)賞

「上中下三つ合わせて甑島」

田畑 璃乃 / 平佐西小学校 六年

審査員 園田 千秋 先生

「上中下」は「かみ、なか、しも」と読みたい言葉です。上は上甑、中ては中甑、下は下甑の甑を省略した言葉だと思うからです。たしかに島外に住む人は、三つの島を合わせて「甑島」とよんでいます。上中下という意識はないように思います。まして、こしき大橋が開通した今、島は完全に一つになりました。言われてみるとたしかにそうだと思わせる俳句です。これも発見の一つと言えます。璃乃さんは俳句の発見者の一人になりました。発見にはこの句のようなテーマの発見の他に言葉の発見、言葉の組み合わせの発見などがあります。