俳句部門
金 賞
「ぬっかもす祖母の言葉は里言葉」
審査員 園田 千秋 先生
「ぬっかもす」の「ぬっか」は暑いという意味の方言「もす」は多分と申し上げるという意味の謙譲語あるいは丁寧語だと思います。鹿児島方言には丁寧な言葉が多いように思います。そして平安時代の言葉が残っているようです。情報の発達により多くの人に理解される標準語が用いられ、日本語には地方色が消えているように思います。方言は地方に伝えられる文化のひとつだと言えます。もっと言葉が大切にされるとよいのにと思うことがあります。大昇さんはぜひおばあさんから里言葉をたくさんならってください。里言葉は雅の言葉なのです。