俳句部門

優秀賞
「恐竜の骨の咆哮星流る」
俳句
審査員 園田 千秋 先生
季語は「星流る」で秋。甑島に白亜紀の化石が眠っていることは、よく知られた学問上の事実だが、「恐竜の骨がほえたてる」といった発想は大いにユニークである。埋蔵の化石を、単に化石として詠むのではなく、その化石(骨)に命を与えて、大きく咆哮する恐竜に変身させた点、余人のまねできない手腕。そして下五の「星流る」は、絶妙の止めである。
俳句「もどき芸」の立場に立てば、恐竜の骨は「地」星流るは「天」という二物衝撃(二句一章俳句)の粋と言えよう。
