金賞

「追いかけてゆれる波間の麦わら帽子」

ブラッドショー 景都 / 鹿児島純心女子中 二年

審査員 園田 千秋 先生

" 「麦わら帽子」が夏の季語です。波間の麦わら帽子をどこまで追いかけていったのでしょう。
 再び手にすることができたのでしょうか。ドラマのプロローグのような俳句です。風に飛ばされた帽子のゆくえを訪ねるという一場面のある小説を思い出しました。ロマンチストの景都さんを想像できる句が他にもあり、詩人の心を持っているなと思うことでした。
 たくさん詩を読み、本を読んで、心とことばを育ててください。最後に座五の「麦わら帽子」は、「麦わら帽」とすれば、五音になり落ち着きのよい句になると思います。"