KYT鹿児島読売テレビ賞 「寛師を恋うてトンボロの陽炎」

KYT鹿児島読売テレビ賞

「寛師を恋うてトンボロの陽炎」

石神 陽子 / 薩摩川内市

審査員 園田 千秋 先生

寛師という人物が登場しますが、最後の「陽炎」という言葉を読んだとき、亡くなったのではないだろうかと思い至ります。そうすると、「恋うて」の意味の深さに、最初読んだときと陽炎までたどり着いたときでは、違いが生じます。振り出しに戻る俳句と言えるのかも知れません。そういえば、去年鹿児島の高校演劇の指導者の大久保寛さんが亡くなりました。